2023.12.6. 論文がMoleculesの招待論文として掲載されました

後藤研時代のセレノシステイン3人組での論文がMolecules誌に掲載されました。

セレノシステインヨウ化セレネニルの加水分解により、セレノシステインセレネン酸が観測されることを初めて証明しました。

https://www.mdpi.com/1420-3049/28/24/7972

第二著者の先輩が中心となってされた仕事ですので、僕はその追実験や解析、データ集めなどに携わったのみです (それもそれなりに大変で、我々学生著者は3人とも結構な苦労をした)。既に第一級アルキル置換のヨウ化セレネニルの加水分解で対応するセレネン酸が得られることは見出していましたが、今回の系では生成物であるSec–SeOHが熱的に不安定であるために難易度が跳ね上がっています。岩岡先生とSanti先生が特集を組まれた"Advances in Selenium Catalysts and Antioxidants"特集号に貢献しようということで、後藤先生と仕事をまとめました。セレノシステイン3人組はいずれも3報目以上ということで、非常に嬉しいです。私自身としても原著論文はこれで8報目となります。


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大学の有機合成化学分野で助教をしている増田 涼介 (博士: 理学) のホームページです.