2025.11.5 矢野さんの論文がInorg. Chem.のSupplemental Cover Pictureに採用されました
前回のChem. Commun.に引き続き、矢野さんの論文がSupplemental Cover Pictureに採用されました!かなりシックながら存在感のある、上品なデザインです。
驚くことに、前回同様矢野さん自身のデザインおよびグラフィック製作です。ACSはRevise時にグラフィック提出なので、基礎有機化学討論会前の多忙な時期にお願いしましたが、実験の手も決して止めることなく、睡眠不足になりながらも仕上げてくださいました。分子への愛情を感じる素晴らしい表紙だと思います。本当におめでとう!
RMの蛇足的コメントはさておき、ご本人からのコメントをどうぞ。
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矢野さんのコメント
今回の論文のメインはセレノイミニウム塩の結晶、硫黄同族体との比較、金属錯体の三点でした。とくに、今回はInorganic Chemistry への掲載ということもあり、親分子である(セレノカルバモイル)ホスフィンが金属に対して二座配位子として働くところをアピールしたいと考えていました。
Cover picture は、合成した分子に含まれる元素にスポットライトを当てる気持ちで作成しました。一つの分子にN, P, Seの三つのヘテロ元素を含んでいるという点、二座配位子として働く点を、様々な色を使いながら視覚的に表せたかなと思います。
最後に、Cover pictureへの掲載を快諾してくださった増田先生に、改めて感謝申し上げます。
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M1にして2作目、次回作が楽しみです。
RMテーマとしては今年度中にあと2発は大きい論文を打ち上げたいと思っています。引き続き頑張ります。
Tamaki Yano, Ryosuke Masuda*, Hiroyuki Kusama
"Ambident Reactivity of (Selenocarbamoyl)Phosphines: Transformation into a Crystalline (Phosphino)(Seleno)Iminium Salt and Transition-Metal Complexes" (Article)
Inorg. Chem. 2025, 64, 21045–21053.
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